飲食店開業の際、さまざまな厨房機器が必要になりますよね。その中でも、食器棚はどのようなものを選べば良いのでしょうか?
今回は、業務用食器棚を選ぶ際の注意点を含め、食器棚にプラスして、あると便利な業務用ラックを取り上げたいと思います。業務用ラックの選び方、使い道などもご紹介します。
クリックできる目次
飲食店の食器棚、どんなものを選ぶ?
業務用としての食器棚は、一般家庭の食器棚とは違いその設置方法などに規定があります。
設置の場所や棚の高さの規定は各地の条例によって異なりますので、確認してから購入しましょう。
食器棚はすべての食器が収納できる扉付きを
飲食店で使う食器棚には基本的に扉が付いていなければなりません。一般的なオープンラック等は開店中に使用する一時置きとして使えますが、閉店後には食器をすべて食器棚にしまう必要があります。そのため、用意するすべての食器が収まる扉付きの食器棚が必要です。
飲食店の食器棚は「衛生面」が重要
飲食店では衛生面がクリアできていないと、まず保健所のOKが出ません。食器棚は、安全面はもちろん、衛生面を考えて選びましょう。ホコリがたまらないか、掃除がしやすいかなどが選ぶ際のポイントになります。
いつでも掃除できる高さに天板がくるか、ホコリがたまらないよう天井まで続く食器棚であるかを確認しましょう。
オープンラックで湿気やカビを防ぐ
開店中の忙しい時間帯に、食器を都度食器棚に片付けるのは効率が良い方法とはいえません。食器の一時置き場には、オープンラックの活用をおすすめします。時短になりますし、オープンラックの特徴である風通しの良さを生かすこともできます。
食器乾燥機にかけた食器をすぐに食器棚に入れると熱がこもりますが、ラックの上に置いて乾かしてからしまうことで、扉の中の湿気やカビの防止につながります。
業務用ラックは機能性重視
業務用ラックは、最終的な食器棚として使用することはできません。ただし営業中に一時的に置く場所としての活用や、食器の返却口としてなら使えます。
便利なラックを上手に使いこなして、厨房を使いやすく整えてはいかがでしょうか。その際は、機能性重視で選ぶのがポイントです。
耐荷重・安定性
業務用ラックに求められるのは、耐荷重と安定性。お客様や従業員の安全のために、これらは欠かせない機能です。耐荷重は、棚板一枚当たりに対する重さです。数字が大きければ大きいほど頑丈ですが値段も高くなります。何を収納するのかを予め計画し、少しゆとりを持った耐荷重のラックを選ぶと良いでしょう。
防錆加工のあるラックで水回りを衛生的に
厨房に置くなら、防錆加工は必ずほしい機能です。スチールの上にメッキが施され、更に防錆加工が施されているラックをおすすめします。
防錆加工が施されているとはいえ、水や塩水で濡れたままにならないように心掛けたいですね。スチールラックは、サッと拭きやすく掃除がしやすい点もメリットです。
飲食スペースから見える場所は清潔な印象を保とう
客席などの飲食スペースから見える場所にラックを置く際は、シルバーの部分がホコリや油でくすまないように気を付けましょう。光るべきところが光っていると、清潔な印象を与えることができます。
スチールラックはワイヤーメッシュ仕様で食器に触れる面積が少ないため、清潔感があります。ステンレスのトレイなどを併用すると、更に使いやすくなり、見た目も衛生的です。
おわりに
飲食店の食器棚は、衛生面、機能性共に満足できるものが安心です。衛生面については掃除のしやすさがポイントになります。機能性は、安全のために耐荷重や防錆機能に注目しましょう。食器の一時置きに業務用ラックを併用するなどして、清潔な厨房を目指してください。