冬でもベランダでガーデニングがしたい!という方には、ハーブの栽培がおすすめです。冬は気温が低いだけでなく、場所によっては日射しがじゅうぶんに当たらないことも多いですね。そんな場合でも逞しく越冬できるハーブなら、冬のベランダ栽培が可能です。今回は、ベランダでのハーブの育て方と、ガーデンラックの活用法をご紹介します。
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ハーブの育て方
ハーブには冬を越せるものと越せないものがあります。冬を越せるハーブとは、多年草又は宿根草といわれるもので、寒さに強い種類です。降雪がある地域など寒さが厳しいときに、地上に出た部分が枯れてしまう場合もありますが、根は生きています。そのまま育てれば、春には芽吹きますので大切にしましょう。また、霜が降りるほどの寒い夜は、屋内に取り込むことで葉が傷むのを防げます。
水やりについてですが、ハーブの鉢植えに水をやる時は、鉢の下から水が出てくるまでたっぷり与えます。特に植え付けたばかりの時は、多めに水をあげることがポイントです。次にあげるタイミングは、土が乾いてから。植え付けてからしばらくは、極端な乾燥は避けますが、根が定着してからは土が中までしっかり乾いてからでOKです。特に冬場は、与え過ぎに注意しましょう。
今回は越冬できるものの中から、ベランダ栽培が可能な4つのハーブを取り上げ、その特徴をご紹介します。
タイム
タイムは常緑の多年草で、初心者にも育てやすいハーブです。風通し・日当たりの良い場所を好みます。蒸れないように、乾燥気味に育てるとよく育ちます。
香りが強く殺菌効果があるので、肉や魚料理の臭み消し、香りづけなどに使えます。煮込み料理にも良いですね。
レモンバーム
レモンバームはしそ科の多年草で、丈夫なハーブです。レモンのような爽やかな香りが特徴です。高温多湿が苦手なので、水はけの良い明るい日陰を好みます。こぼれ種でも増え、鉢植えでもよく育ちます。
ハーブティー、サラダ、入浴剤などに使えるハーブです。
ローズマリー
ローズマリーはしそ科の常緑小低木です。ぐんぐん育つので、育てやすいハーブです。鉢植えの場合は根詰まりに注意し、鉢が小さくなったと感じたら植え替えしましょう。日当たりがよく水はけの良い場所を好みます。
乾燥させても強い香りは衰えないので、スワッグやリースに入れて部屋に飾っておいても大丈夫。肉や魚の他、きのこや芋料理との相性も◎です。
ミント
しそ科の多年草で、生育が盛んで丈夫、育てやすいハーブです。ただしとても力強いハーブなので、寄せ植えには向いておらず、挿し木や株分けで増やせます。風通しと日当たりの良い場所を好みますが、明るい日陰でも大丈夫です。
ミントティーやデザート、サラダなどで清涼感を楽しめます。
ベランダガーデニングにぴったりなガーデンラックを選ぼう
ベランダガーデニングの際は、高さを生かしたラックを重宝します。ベランダのサイズや育てるハーブに合ったラックを選びましょう。
ここで、ベランダガーデニングにおすすめしたいガーデンラックの特徴をご紹介します。
コンパクトで高さを生かしたガーデンラック
ハーブを小さな鉢で育てれば、さまざまな種類を育てることができます。高さを生かしたラックなら、狭いベランダでもたくさん鉢を並べることが可能です。深さのあるラックだと落下防止になるので、より安心です。
高低差のあるガーデンラック
互い違いに高低差の付いているラックは、日がまんべんなく当たるので、日当たりを重視するハーブにおすすめです。また、高低差があることで空間が広く感じます。
錆びにくい材質のガーデンラック
ベランダに置くには、錆びにくい材質であることが大切。屋外用として売られているものは、材質がスチールであっても防錆加工が施されているため安心です。屋内用で防錆加工がないものは、知らないうちに錆びてベランダの床などを汚してしまう場合もあるので、気をつけて選びましょう。
おわりに
ハーブは基本的に強く丈夫で育てやすいので、ガーデニング初心者にもチャレンジしやすい植物です。ベランダガーデニングの場合は、水やりの頻度や根詰まりなどに注意して育てましょう。関東以南なら、冬の間中ベランダに出しっぱなしでも越冬できます。ぜひ冬を無事に越して、春に青々と茂ったハーブを楽しんでくださいね。