なんとなく使いやすそう」「組み立てが楽で頑丈」というイメージから、家具をスチールラックでそろえている方は少なくありません。実際使い勝手が良く、実用面で困ることはあまりないでしょう。
しかし、好みのテイストが変化してきた、インテリアの趣向が定まってきたなどの理由で、家具を一新したいと考えている方がいるかもしれません。
今回は、スチールラックをDIYで人気のナチュラルテイストにリメイクするアイデアをご紹介します。「ナチュラルなイメージの部屋に憧れるけれど、スチールラックの使い勝手は捨てがたい!」と感じている方は必見です。
【初級編】手を加えなくても、布やバスケットでイメージを一新!
DIYの経験があまりなく、本格的な作業に踏み切る自信がない方に、「置く」「覆う」という2つの方法をおすすめします。スチールラックそのものを一切変えずに、イメージだけをがらりと変えられるアイデアです。
「置く」方法としては、バスケット(カゴ)を活用してみましょう。ナチュラルな雰囲気のカゴをスチールラックの棚に合ったサイズでいくつか用意し、元あった収納物を入れて棚にそのまま置くだけ。視線がバスケットに集まるため、ナチュラルさを手軽に出すことができます。
「覆う」方法として紹介するのは、スチールラックに布を取り付けてカーテンのようにする方法です。収納部分を覆うことで手軽にイメージを変えることができます。ホワイトやベージュなど淡くナチュラルな無地のものがおすすめです。カバー面積が広いため、この方法1つでもお部屋全体の雰囲気をナチュラルに見せられます。
【中級編】板や市販のスノコを活用し、木の棚のように見せる
工作が得意で手作りすることに抵抗のない方におすすめのリメイク方法は「板やスノコを上手に使うこと」。スチールラック本体は改造しませんが、木製のパーツをプラスすることで簡単にナチュラルテイストを演出できます。
最も簡単なアイデアとしては、スチールラックの棚の上に市販のスノコを乗せる方法があります。安定感を損なわないよう、棚板に合った大きさのスノコを選びましょう。木の棚のように見せることができ、無機質なイメージがナチュラルなイメージに早変わり。棚の上に置いてある物の落下防止にもなります。
また、スノコのほか、ホームセンターで売っている合板などの板を活用する方法もあります。ホームセンターでは、資材を好みのサイズにカットしてくれるサービスがあるため、事前に棚板のサイズを測定しておき、板を購入する際に少し小さめのサイズに合わせて切ってもらいましょう。板の表面加工に自信がなければ、木目調のリメイクシートを貼って簡単に見栄え良く仕上げる方法もあります。
【上級編】ラック本体を塗装してカラーチェンジ!
手作りが大好きで、工具や塗料の扱いに慣れているなら、ラック本体を塗装して色を変える方法にもチャレンジできるでしょう。
まずは、ラックを全て分解し、屋外で各部品を順に塗装していきます。初めに市販の金属用プライマーというスプレータイプの下地塗料を塗り、乾いた後でお好みの色のスプレー塗料を塗っていきます。ナチュラルに仕上げるなら、白やブラウンのつや消しタイプがおすすめ。塗装した上で、スノコや板も組み合わせれば、完璧に近いナチュラルテイストを実現できるはず。
塗装の下地作りの際、しっかり塗料を乗せたいなら、プライマーを塗る前に表面にヤスリ掛けをします。剥がれなどをあまり気にしない場合は、ヤスリを掛けずにプライマーを塗って簡単に仕上げても問題ないでしょう。シンナーなどが含まれる塗料を使用しますので、部屋を換気しながら、吸い込まないよう注意して作業してください。
おわりに
今回は、スチールラックをナチュラルテイストにリメイクするアイデアをご紹介しました。
塗装する場合は少し大掛かりになりますが、布やカゴをうまく使うだけでも手軽にナチュラルな雰囲気を演出できますよ。休日を利用して、さまざまなイメージになじむスチールラックの特長を生かした簡単リメイクにチャレンジしてみませんか?