おしゃれなカフェやインテリア雑誌でよく目にする、ミッドセンチュリーという言葉。しかし実際に取り入れるとなると、最初の一歩をどこへ向ければ良いのか分からない……ということはありませんか?
今回は、男女問わず人気のミッドセンチュリーインテリアを取り上げ、その簡単な作り方などをご紹介します。いくつかのコツを抑えれば、ミッドセンチュリーな雰囲気のある部屋を効果的に作ることができます!
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ミッドセンチュリーとは?
英語で「Mid 20th century(20世紀中期)」と使われるように、元々ミッドセンチュリーは○○世紀中期という意味を持つ言葉です。しかしデザイン業界で「ミッドセンチュリー」という言葉は、19世紀中頃、つまり1940~1960年代頃に生まれたデザインをピンポイントで指しています。
ミッドセンチュリーなインテリアの代表格は、かの有名なイームズ夫妻のデザインです。イームズ夫妻は、戦時中に熱と圧力で成型する合板加工の技法を発見します。戦後、夫妻や数々のデザイナーによって家具に応用され、現代まで愛される家具が多く作りだされました。
ミッドセンチュリーは、軍事産業で培われた高い技術と、戦後の開放感が生んだポップなカラー、そして先進的なデザインを持ち合わせた、優れた家具が生まれた時代でした。
ミッドセンチュリーインテリアを取り入れるポイント
ミッドセンチュリーインテリアは、大胆にミッドセンチュリーテイストの家具を一つ取り入れることが早道です。具体的にどんな家具を取り入れれば良いのかを見てみましょう。
曲線のあるイスなど、お気に入りの家具を選ぶ
ミッドセンチュリー家具の特徴の一つは、イームズチェアに代表されるような「曲線」です。家具を購入する時には、曲線を取り入れたデザインを選んでみましょう。また、開放的な色使いもミッドセンチュリーの特徴。赤や黒などのインパクトのあるカラーだけでなく、白や水色などの淡いカラーもOK。テーマカラーを決めておくと、あとで統一感を出しやすくなります。
デザイナーズの家具を選ぶのも良いですし、ミッドセンチュリーテイストに仕上げられた家具を選ぶのも良いでしょう。その家具を中心にして周囲のインテリアを整えていくと、まとまりやすくおすすめです。
部屋全体のバランスを考える
中心となる家具を置いたら、その周囲からバランスを考えていきます。最終的には部屋全体のトーンをそろえるのが理想ですが、まずは1コーナーから徐々に広げていきましょう。
置いた家具の色と合わせたラグを敷く、家具の近くにミッドセンチュリーを意識したライトや小物を置くなど、少しずつ関連付けていくのがコツ。特に照明は、雰囲気を変える大きな要となります。
ミッドセンチュリーな部屋・収納の作り方
どんな部屋にも必要な収納ですが、つい生活感が露出してしまう場所でもあります。せっかくなので、モダンなインテリアを引き立てる収納を作りましょう!
収納棚は黒やダークブラウンを選ぶ
収納にもミッドセンチュリーの家具を使用できたら良いのですが、そこまで徹底するのも大変ですよね。そんな時はどんなインテリアにも合う、シンプルな収納棚を使用すると良いでしょう。その際、個性的なアイテムを引き立たせるために、ラックのカラーは床や壁のカラーを意識して選ぶと◎。ラックそのものが浮かないように気を付けましょう。
モダンなミッドセンチュリーインテリアには、アイアン風の黒スチールラックが似合います。ダークブラウンのウッドラックもおすすめです。
収納雑貨にもこだわる
収納棚をおく際は、カゴやボックスなども必要です。棚のカラーに合わせて選ぶと良いでしょう。
ミッドセンチュリーは、木材だけでなくプラスチックやワイヤー素材の雑貨もあります。そういったものも上手に取り入れて、ミッドセンチュリーテイストに仕上げていきましょう。所々に観葉植物を置くと、洗練された雰囲気になります。
おわりに
ミッドセンチュリーインテリアには、曲線を使った家具や鮮やかなカラーの雑貨、落ち着いたカラーの収納棚などをバランスよく取り入れるのがコツです。
ポイントになるお気に入りの家具が1つあると、他のインテリアアイテムを合わせやすいですね。とはいえ、すべてをデザイナーズでそろえるのはなかなか難しいかもしれません。木製ラックなどを活用して、身近なものからミッドセンチュリーインテリアを取り入れてみてはいかがでしょうか。